事実婚の契約書&遺言作成にかかった費用
こんにちは。くりぃむです。
今回は、事実婚の書類作成にかかった費用をまとめておきます。
作成した書類
準備したのは以下の3種類です。
(1)準婚姻契約書(宣誓認証)
夫婦である意思表示をし、お互いの責任を確認するもの。「宣誓認証」は、公証人の前で契約の内容が真実だと宣誓する形式。
(2)遺言書(公正証書)
夫→妻、妻→夫の2通作成。配偶者に遺産を渡せるようにしておく。
(3)任意後見等契約(公正証書)
夫→妻、妻→夫の2通。配偶者を後見人に指名する。[通常時][判断能力がなくなった時][死後]の3契約をまとめたもの。
詳しい内容はこちら↓
概要&スケジュール
今回は事実婚・夫婦関係が専門の行政書士さんにリモートで依頼しました。
文書作成&公証役場との打ち合わせはすべておまかせ。
ビデオ通話とメールでやりとりをして、手続き終了まで約3か月かかりました。
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1月末 行政書士さんと面談(ビデオ通話)
2月 作成開始…住民票などを集める&契約内容のチェック
3月 準婚姻契約書を認証、住民票統一
4月 遺言書、任意後見契約を認証
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実際にかかった金額
1.公証役場での手数料 18万7650円
契約書の認証に必要な手数料の合計です。
内訳はこちら↓
・文書の枚数や、遺言に記載する財産の額で料金が変わります。財産が多いと手数料も多い。今回は30代2人世帯の平均くらいだと思います。
・証人日当は、遺言の立会人に払うもの。役場に派遣してもらうと必要になります。知人に頼めば不要。
・住民票などの準備に、別途2000円ほどかかりました。
(印鑑証明×2、戸籍謄本×2、住民票×2、郵便料)
2.行政書士への作成依頼 38万5000円
書類作成は行政書士さんに依頼しました。
依頼料の内訳です↓
・行政書士さんに依頼し、基本はメールでやりとり。
・カウンセリング、書類作成、公証役場との打合せを全て依頼した場合の金額。専門家に全部お任せするとこれくらい、というイメージです。
・書類は自分たちで作成することも可能です。
3.総額 およそ57万円…!
一気にそろえるとなかなかの額に…
お金がないときは
書類を自分たちで作る
【2.行政書士への作成依頼】が不要なので、手間はかかりますが金額はかなりおさえられます。その場合は、作った書類をもとに、直接公証役場と打合せをすることになります。心配であれば、内容のチェックのみ依頼できる行政書士さんもいるようです。
個人的には、ひな形さえあれば、夫婦で話し合って進めることも十分できると思います。一方で、行政書士さんにお願いすると、調べる時間が省けて圧倒的にラク。専門家におまかせしている安心感がありました。
ライフステージに合わせて少しずつ準備する
全部の書類を一度にそろえる必要はありません。今回お世話になった行政書士さんによれば、お互いの年齢や子供の成長に合わせて順番にそろえる方も多いそうです。その場合は、”〇年後に××を作る””子供が生まれたら契約を見直す”と決めておくと良いとのこと。
私が遺言書を作った時も、行政書士さんや役場の方は「まあ、元気なお二人にはまだ先のことですが…」という感じでした。ただ、今回は突然の事故・病気のこと考えて、できるものは全て準備することにしました。
まとめ
これだけお金をかけてそろえても、税金面で不利だったり、いざというときの不安があったりします。周りの人に「事実婚しちゃいなよ!」と気軽にオススメできる額ではないな…というのが正直な感想です。
一方で、お互いの姓を大事にしたくてこの形にしたので、名前に関するストレスは全くありません。改姓手続きもなくて超ラク!!また、夫婦関係も良好です。話し合いや手続きを乗り越えて「お互いを尊重したい」と確認しあえたことが、パートナーとの信頼感につながっています。
【結論】選択的夫婦別姓婚はやく~~~