姓選択についてパートナーと話し合う時に「やってよかったこと」4選
こんばんは。くりぃむです。
今日は、姓選択の話し合いの中で「やってよかったこと」をまとめてみます。
自分の珍しい苗字が好き&長女ということで妻氏婚希望だったのですが、夫の両親が大反対。婚約してから約1年間、夫と姓選択について話し合い、2021年3月に公正証書で事実婚しました。
今回まとめるのはあくまで私の経験談ですが、これから姓選択の話し合いをする方や、パートナーと大事な話し合いをする際の参考になれば嬉しいです。
【その1】お互いの状況を書いて整理する
会議では毎回、お互いの状況や考えていることを整理してメモにまとめました。
ポイントは…「誰の意見か区別して書く」「紙に書いて整理する」こと!
※もやもやした気持ちでも全然OK
そんなの当たり前でしょ・・・と思うかもしれませんが、実際に言葉にしようとしてみると「自分の意見」「親の意見」「世間の風潮」の区別が意外とついていなかったりします。また、紙に書き出すことで考えが整理され、メンタルも安定するという研究もあるみたいです。
ちなみに夫は「親を悲しませたくない」という気持ちが強いあまり、自分がどう考えているかは自覚していないパターンでした。(夫「親は妻氏婚に反対している」私「あなたはどう思うの?」夫「僕…??」)
また、「〇〇するとみんなに反対される」と思い込んでいたけれど、実際に「みんな」を数えてみるとごく数人だったというケースもあるみたいです。
書くことで状況も整理されるし、考えるのがつらくなったら一旦忘れて、冷静になったときに見返せるのでおすすめです。
【その2】動画や本で心理学を学ぶ
話し合いに向けて心理学の動画や本を読み、パートナーと話し合うコツを勉強しました。(「アサーション」「交渉術」などのキーワードで調べると色々出てきます。)
自分の気持ちを話すときに一番不安だったのが、「自分の希望はきちんと伝えたいけど、相手を傷つけたくはない」ということ。ちょっとしたコミュニケーションのコツを知っているだけでも不安が少し軽くなります。
たとえば…
①疲れているときや空腹時は話し合わない
②相手の話をさえぎらずに聞く、
③すぐに結論を下さない
④Iメッセージで伝える(相手を責めるのではなく、自分を主語にして話す)
最後のは少しわかりづらいですが、例えばこんな感じです。
△「名前を変えろだなんてひどい」
〇「名前が変わると、自分が自分でなくなるような感覚になってとてもつらい。」
△「あなたの考え方が古いのが悪い」
〇「私はあなたと対等な夫婦関係を築きたい。だから”女性である”というだけで改姓することはしたくない。」
自分にも言い分がある中で、相手の話をさえぎらずに聞くのは正直かなり大変です。でも、まずは相手の話をしっかり聞くことで、彼も同じように私の話をきちんと聞いてくれているように感じました。信頼関係を築くの大事!
★私が参考にした本はこちら↓↓
【その3】専門家に話をきいてもらう
夫と24時間話し合うわけにもいかず、下手に家族と話すとこじれる恐れがあり、引っ越したばかりで周りに友人もいなかった私がひとりで悩んでいたときの挙動がこちらです…
結婚したいなら自分が改姓しなきゃと思い詰めてた頃の私⤵︎
— くりぃむ@事実婚はじめました (@derisyaskurimu) 2021年3月27日
・突然家を飛び出す
・理由もなく涙が出る
・眠れない、話し合い後一睡もできない
・不安や怒りで目的に集中できない(目的の店の前を何度も素通りする。洗剤を買いたいのに売り場が見つかるまで思考が保ってられない)
今思うとやばい😳
あまりに苦しかったので、電話カウンセリングを受けました。
エキサイトお悩み相談から「夫婦関係」「家族関係」で検索、
その中かから「家族問題の相談経験2000件!」という行政書士の資格もあるカウンセラーさんを予約。1時間ほど抱えていた考えをバーーーーっと話してだいぶ救われました。
その中で言われたのは、
私のことは私が決められるし、夫のことは夫が決められる
という当たり前の考え方でした。
「彼が嫌がっていることを無理やりさせてはいけないです。」
「でも、選択肢を示して相手に選んでもらうことはできますよ。」
※カウンセリング後、考えられる選択肢を自分なりに書き出してみた図↓ 選択肢示すのも大事。
そこから紆余曲折ありましたが、最終的にはアドバイスに従って、
「私は改姓することはできない。自分が改姓してでも法律婚にしたいか、本来姓のままで事実婚にするかは夫自身で決めてほしい」
と提示し、事実婚することになりました。
このほかにも、専門家ならではのアドバイスをもらえてありがたかったです。
★私が利用したのはこちら↓↓
地元で開業しているカウンセラーさんでも良いですが、家族問題や最近の結婚事情に詳しい方を探せると、より安心だと思います。
【その4】「将来どういう関係でいたいか」から考える
上記のカウンセラーさん以外にも、とあるオンライン講座の先生からアドバイスをいただきました。
「”10年後や20年後、どんな二人でいたいか”から考えてみたら?」
自分にとっての答えは、「長く、無理なく、楽しく一緒にいられる関係でありたい」
でした。
姓は自分のアイデンティティ。”大事なものを夫に奪われた”と感じてしまうと、一緒に暮らすのがつらくなってしまう。 結婚を長く良い形で続けたいからこそ、私は自分の姓でいたい。
でも、彼自身にもつらいことは我慢してほしくない。
自分の希望も相手の希望も大切にしたい。
姓選択の問題は、姓をどうするか以前に、二人の関係をこれからどうしていきたいか話し合う場だと思います。「事実婚にする」というのは珍しい選択かもしれませんが、私たちにとっては良い選択だと考えるようになりました。
夫も始めは「普通と違う」事実婚にはかなり抵抗があったようです。ですが、これから何を大事にしたいかを考えると、それが一番いいね」と言ってくれました。
おわりに
今回のまとめは以上です!
姓選択の話し合い経験者の方で、自分の希望をパートナーに伝えるときに「やってよかったこと」があればコメントやリプをいただけると嬉しいです。
私やみなさんの経験が、少しでもこれから話し合う方の参考になると良いなと思っています。
次回は「話し合うにあたって”失敗しちゃったこと”n選」です(たぶん)