くりぃむの日記

自分の名前が好きで事実婚したアラサーのブログ

「姓を決めるのに性別の話は必須」と言われたとき

こんにちは。

今回は「姓を決めるのに性別の話は必須」をどう乗り越えたか、私の体験を振り返ってみます。

 

 

結局は、「自分にとって不利な契約にはサインしない」と納得してもらえたのが大きいと思います。

 

 

話し合いを始めたばかりのころ。

「男として産んだんだから改姓はさせられない」

「女性が名前をあきらめるのが普通」

と彼の両親から言われました。


私は、幼いころから「自分はあんまり”女の子らしく”ないんだな」と感じてきました。自分の性格は好きですが、「女性は〇〇すべき」と言われると、そんな自分を捨てろと迫られているように感じてしまいます。

 

「女性は〇〇すべき」は私にとって恐怖。そういう言葉は使わないでほしい。そうお願いしたのですが、彼から返ってきたのは次のような言葉でした。

 


「苗字の話をするのに性別の話は必ず出てくるもの。
 妻氏婚したいのに性別の話はしたくない、というのはフェアじゃないと思うよ。」

 


彼がそう考えていた理由をまとめると次のような感じです。 

・結婚したら夫の姓を名乗るのが普通。それにみんなが従ってきた。

・性別を無視するというのは我慢してきた人の思いを無駄にすること。

・両親も、息子が改姓するとは想像さえしていなかった。驚いて反発するのは当然。

・改姓したくないなら、親が頼みにくるとか、筋を通すべき

 


結婚したら夫の姓にするほうが多い、ということは私も理解しています。
ただ、だからと言って妻が改姓するべき、ということにはなりません。
これまでに辛い思いをした人がいるならそれは変えるべきです。

 

 

 

また、結婚も契約の一種です。明らかに不平等な契約を結びたい人はいません。

スマホの申込みで「値段は店の都合のみで決めます。通信料は月100万で。解約はできません。さあ契約してください!」と言われても契約しないのと同じ。破産する未来しか見えない。)

 

そして、2人で何かを決めるときに「何もせずとも意見が通る」「親が出てきて頼み込まなければならない」では、単純に負担の偏りがエグい。エグい負担の偏りを前提に契約すると、今後もその偏りを背負い続けることになります。そうなると長く健全な関係を続けていくことは難しい。

 

・「普通」と違うことを言われて彼親がびっくりしたのはわかる

・「普通は夫姓にする」は、エグい負担の偏りが前提になっている

・負担の偏り(エグい)が前提の契約にはサインできない。

・私自身が性別だけを理由に何かを決めることはない。

 

というわけで、最終的には「私と契約したいなら対等な契約でよろしく!」と宣言することになりました。

 

最終的には、姓選択に性別を持ち出すこと自体がアンフェアだと彼も納得してくれました。

 

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ちなみに、話し合いの中で「彼両親の差別的な考え方を改めてほしい」と言ってしまった時が、一番拒否感が大きかったです。「自分の家族のことを、何でそこまで言われなきゃいけないのか。不信感がある。」と彼にはっきり言われました。踏み込みすぎてしまったと反省。

 

ただ、その「普通」は不平等な構造になっているし、私自身は不利な契約は結ばない。そう伝えると、「その説明はすんなり納得できる」という感じでした。相手を変えようとするよりも私自身は何を重視するか、を伝えた方が話が早かったです。